社会福祉法人こぶしの会 こッからColor > こぶし通信 > こぶし通信 39号 2014年12月発行
こぶし通信 39号 2014年12月発行
こッからの小島江梨さんの快挙をたたえる
社会福祉法人こぶしの会 理事長 藤井正紀
こッからの紙漉き班に所属している小島江梨さんがまたまた快挙を上げられました。
「またまた」というのは小島江梨さんの水泳の実力は素晴らしく、これまでにも多くの大会に出場し優勝や入賞をされています。特に昨年(2013年8月)はニューカレドニアで開催された知的障害者の国際的な水泳大会に参加し4つのメダルを獲得され、こッからでも披露してくれました。
また県庁への表敬訪問では前田副知事さんからも褒めてもらいました。その時の江梨さんの誇らしい顔や姿に、お母さんや私まで感激されました。そんな有名選手の江梨さんですが、今回の「インチョン2014アジアパラ競技大会」への出場は昨年以上の快挙といってもいいと思います。
アジア競技大会は「アジア版オリンピック」と呼ばれていて、今年は韓国のインチョンで開催されました。
その障害者版「アジアパラ競技大会」で、10月18日から24日まで開かれました。
日本からは障害のある291人の選手を含む484人の選手団が参加しました。水泳種目では40人の選手(知的障害者選手は12人)が参加しました。奈良県からは8人の選手が参加しましたが、江梨さんだけが知的障害で参加しました。
奈良県選手の内2人が3種目で銅メダル(柔道・水泳2種目)を獲得されたようです。
「アジアパラ競技大会」の選手の中には、知的障害の人も参加されていますが、その中で江梨さんが、堂々と選手に選ばれ自分の力を出し切ったことは大変な名誉なことです。
江梨さんのがんばりを心から祝福したいと思います。小島江梨さん!本当におめでとう!おめでとう!お母さんの話によりますと、江梨さんは得意のバタフライにはエントリーされませんでしたが、自由形と平泳ぎと個人メドレーの3種に出場したそうです。3種目ともメダルには届きませんでしたが、メドレーでは自己ベストで泳ぎ切ったようです。
また江梨さんは選手村に入り、生まれて初めて1週間も親と離れて生活されたようでお母さんにはとってはこれも驚き、感動したといっておられました。
江梨さんは自分から「オリンピックに出場した」と言う人ではなく飄々(ひょうひょう)となんでもなかったかのように振る舞っておられますが、内心はうれしいに違いありません。こぶしの会やこッからにとっても大変名誉なことです。私たち関係者も江梨さんの喜びのおすそ分けをしてもらい、大いに自慢し、励まし合っていきたいものです。