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こぶし通信 29号 2011年01月発行
こっから祭の成功をもたらしたものは?
社会福祉法人こぶしの会 理事長 藤井正紀
11月7日に開催したこッから祭は天気にも恵まれ、約1,000人の来客者を集め大盛況のうちに終わりました。関係者や地域の皆さんに支えられ大きく成功したこと心より御礼申し上げます。私は前から約束をしていた職員の結婚式に呼ばれていましたので、お昼までの参加となり、すべての方々にご挨拶をすることができなく本当に申し訳なく思っております。
さて今回はこのこッから祭にまつわることを少し書いておこうと思います。
まず歴史的なことですが、2001年(平成13年)10月に社会福祉法人こぶしの会が設立、その6ヶ月後の2002年4月にこッからの開所式、2003年5月にきょうされん奈良支部の誕生という経過になります。今年の10月がこぶしの会の10年目をむかえ、今年から来年に向けて大切な節目になり10周年記念行事をいろいろ計画しています。
次に、こッから祭の目的や意義についてですが、こぶしの会を支える力や組織を大事にし、それをさらに発展させたいという願いが基本となっています。
それには<三つの力>と<三つの要素>が必要だと考えています。
<三つの力>とは、法人こぶしの会、こっから家族会、こぶしの後援会のことで、<三つの要素>とは障害者団体や友好団体、地域住民や地域の諸団体、そして天候です。
まず、三つの力の第1は法人です。こぶし会は、現在五つの事業所や施設を運営しており、それらを利用されている人も100人近くに、職員数も40人近くになります。これらの人が力と知恵を出し合い、努力を惜しまずお互いに協力しあうことが一番大切です。年1回の祭を成功させるためには、その日だけではなく日ごろからの法人や職員の姿や態度が大切です。その日ごろからのつながりや関係の有無がこッからまつりに現れると思います。協賛金運動もその中の一つであり、今後ともこの姿勢を大切にしようと思っています。
第2は、こっから家族会です。第1回のこッから祭は7月の暑い日に夏祭りとして開催しました。主催はこぶしの会とこッから家族会とこぶし後援会の三者が共同して運営することになり、そして舞台装置と模擬店は家族会が中心に運営することとなりました。その後暑い夏を避け、第2回から秋祭りに変更しましたが、こッから祭の家族会の結束のよさと商売上手の手腕は定評で、奈良市内の各地域バサー等に出張販売にも出かけるなどで、どこへ出しても引けをとらないほどの腕前です。毎回10万円以上の利益をあげ、こぶしの会への寄付や家族会の設備、備品の整備を行っています。こッから祭の真の主役はこの家族会といっていいほどです。ただ家族会も10年を迎えると年齢的にも大変で、あまり無理をしないよう今後も頑張ってほしいと思っています。