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こぶし通信 63号 2026年8月発行
藤森善正先生を偲ぶ会のこと
社会福祉法人こぶしの会 理事長 坂下伸一
社会福祉法人こぶしの会 理事長 坂下 伸一
こぶし通信の前号(62号)の巻頭言で昨年7月9日に亡くなられた藤森善正後援会長とこぶしの会との関わりについて書き、冥福をお祈りしました。
その藤森先生の一周忌を前にした6月28日(日)に、奈良コンベンションセンターを会場にして「藤森善正先生を偲ぶ会」を開催しました。通信担当者から、良い偲ぶ会だったので、巻頭言に書いて欲しいという依頼がありました。藤森先生に関わって書くのは2度目になってしまうのですが……。
心温まる偲ぶ会
葬儀のあったその日から、葬儀(家族葬)に出られなかったので、是非「偲ぶ会」を開いて欲しいという要望が、たくさん寄せられました。そこで、藤森先生が設立に関わって下さった「奈良県障害者協議会(奈良県障害者・家族・県民のつながり祭主催団体)」「こぶしの会」「全国障害者問題研究会奈良支部」「奈良県障害者の生活と権利を守る連絡会」4団体が集まり、実行委員会を作り、準備を進めました。準備の過程でも、
「教員として、教えてもらったことはもちろんですが、家族のことまで相談にのっていただきました」
「我が子が今あるのは、附属中学校5組に入学し、藤森先生に会えたからです」
「中学時代に何事も続けていくことが大切と教えられたことが、今も生きています」
等々……藤森先生への思いをたくさん聞かせてもらいました。
偲ぶ会当日は、概ね以下のようなプログラムでした。
・開会のことば
・在りし日の藤森先生(スライド等で構成)
・思い出を語るⅠ(7人)
・メッセージ(埼玉から)
・思い出を語るⅡ(奈良教育大学附属中学校特別支援学級5組の皆さん)
・閉会のことば
在りし日の藤森先生の映像は、藤森先生の仕事や運動だけでなく、普段の人柄もあらわれたものでした。思い出を語るでは、藤森先生への思いがあふれるものばかりでした。附中5組のみなさんの思い出を語るでは、教え子とその家族、同僚のみなさん20名以上が前に出て、思い出の曲を、みんなで歌って下さいました。
偲ぶ会の中で感じたこと
私は、偲ぶ会を通して、改めて、藤森先生について2つの事を強く感じました。
一つは、障害のある人をはじめ、弱い立場にある人たちが人間らしく生きる権利を守るために、一貫して活動や運動を進めてこられたことです。
もう一つは、障害のある仲間はもちろんですが、人に対して、いつも「やさしさ」を持って接しておられたことです。この点で、付け加えれば「やさしさ」ということで、人に「甘くなる」ということでなく、間違ったことに対しては、厳しく指摘されていたことです。本当の「やさしさ」なのだと思います。
こぶしの会でも、できる限り藤森先生が持っておられた願いや思いを受け継ぎながら、仲間のいのちや暮らしを守る施設運営を進めていきたいと思います。
今一度、藤森先生の安らかな眠りをお祈りします。ありがとうございました。








