地域とともに歩む施設づくり… こッからCOLOR 社会福祉法人こぶしの会

こぶし通信 61号 2024年12月発行

2026/01/01 こぶし通信

本物の文化・芸術に出会う

社会福祉法人こぶしの会 理事長 坂下伸一

歌舞伎観劇
 40年近く前のことです。初めて歌舞伎を京都南座に見に行きました。
12月の「顔見世」興行でした。出演者で唯一思い出すのは、今は片岡仁左衛門となっている片岡孝夫です。後は誰が出ていたかは全く覚えていません。
なぜ覚えているかというと、一緒に行った職場の女性の同僚が片岡孝夫を見に来たと熱心に話していたからです。初めて見た私は、面白いとは思えなく、言葉も分かりにくく、どちらかというと「みなさん熱心によく見ているよね」と冷ややかに見ていたように記憶しています。そうそう、もう一つ記憶に残っていることは、私は、3階席から見ていたのですが、1階席に、着物の姿の日本髪の女性が結構多くいて「さすが京都だなあ~」と見入ってしまったことです。 さて、それから20年ほどたって、パートナーに連れられ、仕方なく大阪の松竹座に歌舞伎を見に行きました。初めての時に比べ、大きく印象が変わることになりました。
まず、言葉が分かり易くなったことです。また、昔ながらの演目だけでなく、新しい演目も取り入れていました。
これは、歌舞伎の側も、多くの人に見てもらうための努力をしているのかもしれません。そんなこともあったのでしょう、舞台に見入ってしまいました。そうすると役者さんの演技だけでなく、衣装や背景のすばらしさにも気づきました。
作者や演出者も含め、歌舞伎は総合的な芸術だと強く思うようになりました。それから、年に3~4回は歌舞伎に行くようになってしまいました。

美術館・博物館めぐり
 今年のこッから祭が終わった後、年末で忙しくなるだろう前に、1泊2日で滋賀県に美術館・博物館めぐりに行きました。
1日目は信楽に、日本で稼働している中で一番大きいと言われる登り窯を観た後、陶芸の森に寄ると、ちょうど東南アジアの陶器展が行われていました。
ベトナムやタイ等の東南アジアの陶器が中国の影響を大きく受けているとのことでした。
お昼を済ませて、信楽の山中にある「ミホミュージアム」に行きました。このミュージアムには、エジプト、中国・西域、南アジア、西アジアなどのコーナーがあり、それぞれの地域の古代文明の美術品が展示されています。日本では縄文や弥生時代であり、その展示品の美しさ、細やかさに驚かされるばかりです。
 2日目は、守山市の琵琶湖のほとりにある「佐川美術館」に足を運びました。佐川美術館は、その名の通り「佐川急便」が作った美術館です。画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良の作品が常設展示されている美術館です。完全予約制になっており、予約時間より早く着いたのですが、今日は空いているとのことで、待つことなく入場させてもらいました。
 平山郁夫といえば薬師寺の壁画を思い浮かべるでしょう。それとシルクロードを描いた絵は有名です。佐川美術では、シルクロード関連の作品だけでなく、世界各地に出かけ、描いた人物、風景があり、飲み込まれてしまいます。
 佐藤忠良は、福音館の絵本「おおきなかぶ」の挿絵、小学校1年の国語の教科書にも出ているので知っていたのですが、彫刻家です。我が子をモデルにして作った子どもの彫刻に惹かれました。秋の日、こころ豊かに過ごした2日
間でした。

本物の力
 実は、私自身は子どものころから描いたり、演奏したりすることは大の苦手で、演劇や音楽鑑賞、美術展に行くことなどは、ほとんどありませんでした。
正直どこが良いのか分かりませんでした。ただ、美術展については、高校時代に美術好きな友人がいて、無理やり連れていかれました。歌舞伎観劇も同じです。
しかし、本物に出会うと、苦手であることを忘れ、こころが動いてしまいます。本物の文化・芸術の凄みでしょう。文学やスポーツでも同じです。私の経験から、すべての人が生きることの喜びを感じるためには本物に出会う機会が必要だと思います。みんなで力を合わせ、所得や自由な時間を保障する条件づくりをすることが求められます。

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